Column社員コラム

DXプロジェクトで期待通りの成果を出すには?

こんにちは、DXチームの藤井です。今回は、DXに取り組むことが決まった後、実際にプロジェクトを進める際に、つまづきやすいポイントと成功させるために押さえておきたい点についてご紹介します。

中小企業基盤整備機構の調査(2023年)によると、72%の中小企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性を認識しており、取り組んでいる企業の中では77%の企業が成果を感じているとしているものの、DXに取り組んでいる企業は未だ全体の3割程度にとどまっています。

DXを必要とする企業
DXの成果が出ている企業
取り組みが進まない理由
DXつまづきポイントと成功へのカギ!

ここでは、DXに取り組む際のシステム導入について、よく聞くお悩みと、成功へのポイントをご紹介します。

導入したものの想定通りの機能が充足できなかった・・・

POINT業務要件の明確化

 想定通りの機能が充足されない理由の多くは、「業務要件が明確化できていない」ことにあります。誰が、どの業務で、どのように利用し、どんな情報が必要なのかを明確にしないまま進め、開発スタート後に関係各所から追加要望が発生してしまうケースです。「業務要件の明確化」をしっかり行うことで、追加コストの発生を抑えつつ、実際に使えるシステムに近づきます。不要な機能は入れなくて済み、結果として開発費用も抑えられます。

予定より多額の費用、時間がかかった・・・

POINT現実的なスケジュール計画

 DXプロジェクトが始まると、プロジェクトの担当者は従来の業務以外のタスクが増えることになります。プロジェクト開始後、担当者が繁忙期に入りプロジェクトに関する業務が止まってしまうなどで当初の予定から遅れてしまうケースも多くあります。顧客側の原因で遅延となると追加費用も発生してしまいます。現実的なスケジュールを立て、進捗状況を顧客側とベンダー側で共有することで、大幅な遅延や追加費用の発生を防ぐことができます。都度発生する課題に対しても柔軟に対応し、スケジュールの見直しを行うことが重要です。

システムは完成したが利用されない・・・

POINTシステム導入目的の理解促進とユーザー教育

 システム導入により、ユーザー側の業務フローが大きく変更されることは多々あります。変更に対して強い抵抗を受けることや、利用方法がわからず結果としてシステムが利用されない事態になるケースがあります。それを防ぐためには、目的や意義をユーザーに理解してもらい、現場の意見も吸い上げることで、協力的な環境を作り出すことが大切です。また導入前および導入時にしっかりとした教育を行うことで、システムのスムーズな運用が可能となります。

システムは稼働したものの思うような効果が得られない・・・

POINT戦略に基づいたロードマップの作成

 システムが予定通り稼働したものの、思ったほどの効果が認められないケースもあります。目的を明確化せずにシステム導入を急いだり、身の回りで発生している問題点を思いつくままシステム化するなどで、IT化自体が目的となってしまい自社の戦略は進まないという失敗例です。目的を明確にし、自社の戦略に沿ったDXのロードマップを作成することで、プロジェクトが戦略の成功に直結します。社員全員の改善意識を高め、長期的な視点でDXを進めることが可能となります。


DXコンサルティングは、これらの「リスクを低減させる」ための伴走支援を行います。成功するための具体的なポイントを押さえ、企業にとって効果的なDX推進を実現しましょう。